このたび、渾身の新著『大拙』を世に問うた安藤礼二さん。その刊行を記念して、さらに意欲的なトーク・イベント(鼎談)を開催します。お迎えするのは、若松英輔さんと中島岳志さん。少年期の禅的修道を原点にイスラーム思想へと進み、「東洋哲学」に新たな地平を拓いた井筒俊彦を論じてきた若松さんと、近著『親鸞と日本主義』で信仰と愛国の危険な関係に迫った中島さんとのあいだで、いったいどのような議論が展開されるのか──。近代における仏教の可能性を追究して世界に影響を与え、没後50年を経てなお新たな関心を集めてやまない鈴木大拙の、未来に開かれた思想の本質が開示される、白熱の時空間となることでしょう。
『大拙』(講談社/税込2,916円)
日時:平成30年11月26日(月)18時30分~
会場:ハロー会議室神保町10階
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル10階
(当店の斜め向かいのビルで1階にMt.石井スポーツ神田本館様があります)
当店にて『大拙』(講談社/税込2,916円)をご購入の方先着90名様にトーク&サイン会参加券を差し上げます。
参加ご希望の方はお電話でご予約ください。
ご予約お電話:03-3233-3312(午前10時~午後8時・おかけ間違いにご注意ください。)
※トーク&サイン会には参加券が必要です。
トーク終了後ご希望の方はサイン会に参加できます。
3名とも著書(既刊本可/2冊まで)をお持ち頂ければサインいたします。
是非この機会にご参加くださいませ。」
安藤礼二(あんどう・れいじ)さんプロフィール
1967年、東京都生まれ。文芸評論家、多摩美術大学美術学部教授。東京大学総合文化研究科客員教授。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代は考古学を専攻。出版社の編集者を経て、2002年、「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞優秀作を受賞、批評家としての活動をはじめる。2006年、『神々の闘争 折口信夫論』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2009年、『光の曼陀羅 日本文学論』(同)で大江健三郎賞と伊藤整文学賞を受賞。2015年、『折口信夫』(同)で角川財団学芸賞とサントリー学芸賞を受賞。
若松英輔(わかまつ・えいすけ)さんプロフィール
1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家・随筆家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて詩歌文学館賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)で角川財団学芸賞を受賞。著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書)、『言葉の贈り物』『詩集 幸福論』『常世の花 石牟礼道子』『種まく人』(以上、亜紀書房)など多数。
中島岳志(なかじま・たけし)さんプロフィール
1975年、大阪府生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。京都大学人文科学研究所研修員、ハーバード大学南アジア研究所研究員、北海道大学公共政策大学院准教授を経て、現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。主な著書に『インドの時代』『「リベラル保守」宣言』(ともに新潮文庫)、『親鸞と日本主義』(新潮選書)、『ナショナリズムと宗教』(文春学藝ライブラリー)、『血盟団事件』(文春文庫)、『秋葉原事件』(朝日文庫)、『パール判事』(白水社)、『朝日平吾の鬱屈』(筑摩書房)、『岩波茂雄』(岩波書店)、『アジア主義』(潮出版社)、『下中彌三郎』(平凡社)、『保守と立憲』(スタンド・ブックス)などがある。