掲載日:2022年6月23日


2/11-5/8まで三省堂書店神保町本店の閉店企画として開催しておりました、中身がわからない本をくじで引いて選んで頂く「本みくじ」フェアの全商品リストをご紹介いたします。
第1弾(2/11-3/10 1Fにて展開、4/7~5/8 2Fにて展開)のテーマは、
『お客様が選んだ ”忘れられない1冊”』
お客様から、本と共にお寄せいただいたメッセージをカードにして、頁にそっと忍ばせました。
「初めて自分のお小遣いで買った本」
「寝る前に読んでもらっていた本」
「プレゼントされた本」
「大切な人にプレゼントした本」
「読んで、人生が変わった本」
本はいつも私たちの側にいてくれます。
本との思いがけない出会いをお楽しみ下さい。
↓ 画像をクリックすると、現在営業中の三省堂書店神保町本店仮店舗の在庫状況がわかります。

No.43「空中ブランコ」奥田英朗
大好きな作家さん。実はシリーズもので1作目は『イン・ザ・プール』。でもこの2作目から読んだって面白いのです・・・!
一家に一人伊良部先生がいてくれたなら、世界は少し優しくなりそう。
(選書コメント・本みくじ担当K)

No.44「総理にされた男」中山七里
中山七里さんは岬洋介シリーズから入りましたが、どの本もおもしろかったです。引き込まれて夢中で読んでしまいました。今の社会にも通ずるものがあるので、身近に政治を感じました。
(選書コメント・お客様)

No.45「ファンタジーが生まれるとき」角野栄子
ハリー・ポッターに憧れて、魔法使いに関する本を読み漁っていた小学生時代に出会いました。想像力があれば、人はどこまでも自由に羽ばたいて行ける。忙しない日常に潜んだちいさな魔法の見つけ方を教えてくれる、大切な一冊です。
(選書コメント・お客様)

No.46「ミゲル・ストリート」ヴィディアダール・スラシプラサド・ナイポ 小沢自然
主人公から見たミゲルストリートに暮らす変わり者の大人たちが一章ごとに登場する短編で、主人公が英国の大学に進学するまでを描いた物語です。聞こえてくる賑やかで寂しい登場人たちの声が身近に感じて懐かしく、また聴きたくて読み返してしまう大切な一冊です。
(選書コメント・お客様)

No.47「赤頭巾ちゃん気をつけて」庄司薫
「逃げ恥」よりずっと前の海野つなみさんの連載漫画の中の1コマで、主人公がこの文庫を持っていて、それがきっかけで読みました。初めて読んだときは、なんだか難しくて、よくわかりませんでした。二十歳ごろに再読したら、なんと大事なことが書いてあるのだろうと驚き、以降、人生の要所要所で読み返しています。
(選書コメント・お客様)

No.49「夜のピクニック」恩田陸
学校行事、「歩行祭」を軸に語られる少年少女たちの青春。抱えていた秘密。祭に際した賭け。知らなかった特殊な行事。そこで繰り広げられるドラマが好き。細やかな、それでも勇気のいる一歩を踏み出す貴子が格好良い。風邪で寝込んでいるときに読んだ。見てもいない綺麗な夜を体験することが出来た。
(選書コメント・お客様)

No.50「明るい夜に出かけて」佐藤多佳子
元々ラジオが好きだった。本屋でラジオを題材にしている小説を見つけたため買ってみた。ラジオは、聴いていて会ったこともない他のリスナーたちと繋がっている感覚があるが、この小説ではラジオを通じて実際の人間関係が動いていく。主人公の、他人に対する考え方もすごく分かる。それが徐々に変わっていくにつれて、自分自身の考えもすこし上を向いていく。読み終えてから、もっとラジオが好きになった。
(選書コメント・お客様)

No.51「神を見た犬」ディ-ノ・ブッツァ-ティ 関口英子
短編集です。イタリアの作家はあまり読んだことがなかったのですが、どれもみずみずしく、いつまでも余韻を味わいました。
(選書コメント・お客様)

No.52「ドリトル先生航海記」ヒュー・ロフティング 福岡伸一
子供の頃から読書好きだったのですが、十年ほど前に他界した父が初めて勧めてくれたこの本が、小説の世界に浸る第一歩だったんだなと今になって思います。当時は近所に本屋さんが沢山あって、毎週父と本屋さんに通ってました。この本があった書棚も、今でも思い出せます。懐かしい。
(選書コメント・お客様)

No.57「走れ、健次郎」菊池幸見
マラソン大会で沿道を走り続ける謎のランナーがいる。テレビで生中継しているアナウンサーの描写が真に迫っている!!ページをめくる手が止まらない。
(選書コメント・お客様)

No.60「天地明察」冲方丁
外出自粛の時期に出会った本。一喜一憂するおじいちゃんたち(お兄さんたち)がいとおしく、どんでん返しが何度もあり「やられた!」と思った作品。結局、一気読みしてしまいましたが、読み終わるのがもったいなくて、いつまでも読んでみたいと思える作品でした。
(選書コメント・お客様)