掲載日:2021年12月15日
[知の旅へ]
澁澤龍彦さんは小説家でフランス文学研究者でもありました。フランス文学の翻訳家として活躍しながら豊富な知識と洒落た文章のエッセイで人気を博し、晩年は独自の小説世界を切り開きました。有名なのは「悪徳の栄え事件」の被告人であったことです。「悪徳の栄え事件」は1959年に翻訳出版したマルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」の性描写がわいせつ物頒布等の罪にあたるとされたものです。日本国憲法21条で保障された「表現の自由」にかかわる裁判として法学の世界でも歴史的に有名な裁判です。
本書はいわゆる紀行文ですが、陽の光や澄んだ空気まで感じられる情景描写と著者独自の世界観が反映してとても面白いです。澁澤さんの素の姿が垣間見れて大変興味深いです。
営業推進部R.S.
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スタッフの読後コメント
ヨーロッパを周遊した澁澤龍彦による紀行エッセイ。バロック論に始まる欧州文化への洞察は博学多識な氏の執筆活動の根源や内面を垣間見るかのよう。まずはこの一冊。
神保町本店K.K.
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