この度は神保町本店の復活をお待ち頂いているお客様へ、計画の一部をご披露させていただく場を設けました。新しい神保町本店の姿を想像しながら、未来の本との出会いに期待を膨らませていただきたく、何回かに分けてリニューアル計画の内容をお伝えしてまいります。
新神保町本店に関するお知らせ
リニューアルの目的と概要
今回のリニューアルは、単なる建物の改築に留まらず、お客様や周辺地域の皆さまへ新しい書店の魅力をご提供することを目的としています。急激な時代の変化に適応し、書店も新たな役割を探してゆかねばなりません。新しい神保町本店は、本との出会いを楽しむだけでなく、文化交流の場としてもご利用いただけるようなスペースを設ける予定です。読書や学びの場、コミュニティの集いの場としての機能の実現を目指します。全く新しい神保町本店を誕生させるまで、あくなき探求心を持って未来の書店像を模索してまいります。
コンセプト「Entrance to the World」
私達が新しい神保町本店の未来予想図を描くために最初に着手したのが、コンセプトづくりでした。この先も100年続く書店の姿を想像し議論を繰り返しながら「Entrance to the World」という言葉にたどり着きました。本は様々な世界を知るきっかけとなります。知りたい情報だけでなく予期せぬ発見があり、その発見が次の新しい世界へと導いてくれます。
私共の神保町本店は世界一の本の街、神田神保町の一丁目一番地に店舗を構えてまいりました。そんな私たちが作る新しい店舗は、並んだ本を眺めるだけで世界を見渡せる、そして気の向くままに歩くだけで世界のかたちが見えてくる、「世界の入り口(Entrance to the World)」の役割を果たします。探している本が見つけられる網羅性を担保しつつ、思わぬ出会いである偶然性を演出すべく、「ETWチーム」一丸となってプロジェクトに取り組んでまいります。
地域社会への貢献
新しい神保町本店のリニューアルは、地域社会にも大きな影響をもたらします。神保町は書店街として知られ、多くの書店や古書店が集まるエリアです。そして、神保町本店の周辺には楽器・レコード店が集まる御茶ノ水エリアやスポーツ用品が集まる神田小川町エリア、そして多くのお客様の舌を唸らせる飲食店など、魅力的なコンテンツが数多存在します。本はそういった街の特色との親和性が抜群です。
新神保町本店のオープンにより多くの本好きのお客様が集まり、周辺地域への「Entrance」の役割を果たすことができれば地域経済の活性化にも貢献できると思います。また地域の文化イベントとの連携を深め、地元の文化発展の拠点としての役割も担ってゆきたいと考えております。