掲載日:2022年6月23日
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2/11-5/8まで三省堂書店神保町本店の閉店企画として開催しておりました、中身がわからない本をくじで引いて選んで頂く「本みくじ」フェアの全商品リストをご紹介いたします。
第1弾(2/11-3/10 1Fにて展開、4/7~5/8 2Fにて展開)のテーマは、
『お客様が選んだ ”忘れられない1冊”』
お客様から、本と共にお寄せいただいたメッセージをカードにして、頁にそっと忍ばせました。
「初めて自分のお小遣いで買った本」
「寝る前に読んでもらっていた本」
「プレゼントされた本」
「大切な人にプレゼントした本」
「読んで、人生が変わった本」
本はいつも私たちの側にいてくれます。
本との思いがけない出会いをお楽しみ下さい。
↓ 画像をクリックすると、現在営業中の三省堂書店神保町本店仮店舗の在庫状況がわかります。
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No.106「勝手にふるえてろ」綿矢りさ
初恋を引きずる26歳のOLの話。初恋の相手をイチと呼び、会社で気になっている人をニと呼んでいる。いわゆる痛い女子なのだが誰にだってイチがいてニがいるのではないか…
(選書コメント・お客様)
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No.107「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
特に第二章がおすすめ。猛烈に本が読みたくなる。
(選書コメント①・お客様)
史上最高のファンタジーかつ恋愛小説。青春の甘さ酸っぱさほろ苦さと、ちょっぴりご都合主義なハッピーエンド、ここにあり。
(選書コメント②・お客様)
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No.110「ききりんご紀行」谷村志穂
「りんご」
この本を読んだあと数年間ずっと「りんご」「りんご」と騒ぎたくなるくらいりんごに対しての注目度が高まります。りんごがさらに好きになりました。
(選書コメント・お客様)
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No.112「ノッキンオン・ロックドドア」青崎有吾
探偵×探偵。二人の得意分野を補い合いながら様々な事件を解決していく探偵ものでバディ物の好きな方におススメ。二人の会話のテンポがよく、お洒落でカッコいい。本格ミステリとしても素晴らしい。
(選書コメント・お客様)
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No.113「奇譚蒐集録」清水朔
民俗学ミステリ&バディもの。その土地にまつわる因習が丁寧に描かれていて、そうせざるを得ない辛く悲しい現実に立ち向かう主人公。儚くも美しい物語です。
(選書コメント・お客様)
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No.114「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ
5人もの親を持つ主人公が子供から大人へと育ち、数え切れないほどの愛を注いできた親たちから次の「愛する人」へとバトンが渡されていく物語に、彼女の親の一人になり一緒に生きているような気持ちを感じた。
(選書コメント・お客様)
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No.115「とっぴんぱらりの風太郎」万城目学
出会いは同筆者の小説「プリンセス・トヨトミ」。不思議なほど必死に実在するかもわからない豊臣の末裔を、彼らの街・大坂を守るようになったのか、その始まりがここにありました。その万城目ワールドならではの仕掛けに気づいたとき、きっと震えます。自分を賭してでも誰かを守る、その尊さを教わりました。
(選書コメント・お客様)
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No.116「明け方の若者たち」カツセマサヒコ
これは劇物。おそらく途中から拒絶してしまって読めない人もいると思う。人の一生を一日に例える言説は多いけれど、人生で一番輝かしい時間が終わるその瞬間を「明け方」と呼ぶことに、目から鱗だった。きっと今その「明け方」にいる自分にとって、いつかの未来に美しい時間を振り返るとき、この小説が重なるんだろうなと予感した。
(選書コメント・お客様)
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No.117「わたしたちは銀のフォークと薬を手にして」島本理生
それでも誰かを愛することの強さを教えてくれた。自分もこれほど誰かを想い大切にしたいし、大切に想われたいと強く感じた。それから、物語を彩る食べ物の描写が本当に美味しそうで素敵。
(選書コメント・お客様)
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No.121「最後の決闘裁判」エリック・ジェイガー 栗木さつき
中世の不思議な裁判。様々な決闘裁判の事例を挙げつつ、二人の男性と女性の運命を決める手に汗握る、熾烈な戦いの行方。刺激的な一冊。
(選書コメント・お客様)
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No.122「婆沙羅/室町少年倶楽部」山田風太郎
怪しげな魅力を持つ佐々木道誉。彼と南北朝時代の魔人どもの会話を軸に男が刃渡りする様をスリリングに描く、婆沙羅。少年時代をともにした者たちが環境や権力に翻弄され変化していく虚しさを描く、室町少年倶楽部。歴史小説だが、抜群の読みやすさと魔力を秘める作品。
(選書コメント・お客様)
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No.123「七都市物語」田中芳樹
破格の楽しさ。未曾有の大惨事にて“大転倒”によって文明がリセットされた地球。月から移住した人々は月面都市の人類によって“空”を奪われた。残された七つの都市は愚かしい闘争を繰り返す。未来世界でさえかつての歴史の教訓は生かされず、多くの人々が戦争の犠牲となる。壮大な歴史叙事詩。奇妙な世界で繰り広げられる人間の悲喜交々が魅力的。
(選書コメント・お客様)
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No.124「ヒト夜の永い夢」柴田勝家
本当に面白い。メチャクチャ良質にして、濃厚な昭和伝奇ロマン!奇抜で豪快、博覧強記な南方熊楠を筆頭に、昭和を生きた魅力的な人々が続々と登場。数々の展開、特に「世界一大劇場」に圧倒される事間違いなし。
(選書コメント・お客様)
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No.125「江戸人の老い」氏家幹人
様々な“老い方”に想いを馳せる。江戸時代、思ったよりも高齢者が多く、その記録も遺されているのにビックリ。御存じ徳川吉宗が、中風(脳卒中)を患い麻痺だけではなく、言語障害にもなっていたという。小笠原政登が記録した四年間のリハビリ生活。リハビリを仕事にしているので、小笠原政登の工夫や献身に感激しつつ、その苦悩を考えてしまう。
(選書コメント・お客様)
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No.126「残穢」小野不由美
誰もいない部屋からほうきで床をはくような音がするという体験談からはじまる本。ホラーかと思いきや、原因を調査する思考はミステリの推理そのもの。その過程で土地の歴史が明らかになっていくなど、歴史好きにもオススメできる。ホラーと思わず、でもホラーと覚悟して手にとってもらいたい一冊。
(選書コメント・お客様)
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No.127「ファウンデーション」アイザック・アシモフ 岡部宏之
銀河帝国の崩壊を予想した数学者ハリ・セルダンがその対策として提唱したのは、辞典の編纂だった、というところからはじまるSF小説。本格的なSF小説でありながら、叙述トリック的な仕掛けもあり、ミステリとしても楽しめる。また、ハリ・セルダンの思想は現代においてもなお示唆に富むものであり、そういった意味でも一読をおすすめしたい。
(選書コメント・お客様)
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No.128「海の見える街」畑野智美
“好きな人がほしくなる本”
ときめきが欲しいときに読む。落ち着いてときめける。登場人物たちの職場が図書館なので、本が好きな人にとっては仕事内容の描写も楽しい。
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No.129「黒死館殺人事件」小栗虫太郎
“衒学に振り回され過ぎて、それが段々快感になってくる本”
作品社さんの詳細な註釈付きハードカバーが一番お勧めですが、文庫本でも。読了した時の、フルマラソン完走後的な爽やかな疲労を味わって頂ければ。
(選書コメント・お客様)
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No.130「シカゴ・ブルース」フレドリック・ブラウン 高山真由美
古典的名作。ジュヴナイルとミステリの狭間に存在する作品。ブラウンというとアイロニーや洒脱といった特徴を持つ短編を思い浮かべますが、このシリーズは毛色が違って正統派(?)です。80年ほど前のアメリカの風景も愛おしい感じ。処女作なのに文章も巧い。旧訳も良いですし、最近出た新訳も素敵です。
(選書コメント・お客様)