掲載日:2022年6月23日


2/11-5/8まで三省堂書店神保町本店の閉店企画として開催しておりました、中身がわからない本をくじで引いて選んで頂く「本みくじ」フェアの全商品リストをご紹介いたします。
第2弾(4/9~5/8 1Fにて展開)のテーマは、
『お客様&従業員による2021年に読んで面白かった本』
実はこうして見ると、2021年に発刊した本は少ないのです。
いわゆる「良い本」と呼ばれている作品は、ずっと語り継がれているのですね。
また、昔入手して寝かせておいた本を開くタイミングが、たまたまその時だったのかも知れません。
本との思いがけない出会いをお楽しみ下さい。
↓ 画像をクリックすると、現在営業中の三省堂書店神保町本店仮店舗の在庫状況がわかります。

No.3「愛されたもの」イ-ヴリン・ア-サ-・セント・ジョン・ウ 中村健二
英国的ブラックユーモアに満ちた作品。あなたが清廉で真面目な人物なら、憤慨するところがあるかもしれない。が、少し待ってほしい。人の世には毒や矛盾が確かに存在する。人に同情するのも、冷淡なのも滑稽なのも気まずさも、善悪かかわらず古来から続いてきた人の性なのだ。
(コメント・お客様)

No.4「蒼海館の殺人」阿津川辰海
東大卒若手ミステリ作家の、現段階での最高傑作。違和感はあるのに、その根源がまさか、そこから!!クリスティーに愛のある構成が、堪らない1冊。シリーズ2作目ですが、ここから読んでも問題なし。気になる方はシリーズ1作目「紅蓮館の殺人」からどうぞ。
(コメント・名古屋本店スタッフH)

No.5「朝日のようにさわやかに」恩田陸
作中でも僅か4Pと短い『ご案内』。短編集なのでどの作品からでも楽しめますが、まずはこちらの作品で恩田陸ワールドを体感してみてください…!
(コメント・神保町本店6階スタッフN)

No.6「アリス殺人事件」有栖川有栖 宮部みゆき
有栖川有栖、宮部みゆきといった豪華すぎるミステリ作家が書いた、それぞれのアリスの世界を一度に読める贅沢な一冊!個人的にカバー買いした中でも当たりの1冊です。
(コメント・神保町本店スタッフO)

No.7「いたいのいたいの、とんでゆけ」三秋縋
自分で殺した少女に恋をしてしまう物語。かなり衝撃的な導入でした。しかし後半にかけて真相が分かるにつれ、物語は二転も三転もし、最後には思わぬところに着地します。読後に表紙のイラストを見返して、声にならない悲鳴が出ました。
(コメント・神保町本店接客スタッフM)

No.10「女のいない男たち」村上春樹
かっこいい男、裕福な男、影のある男、様々な男たちが女性に翻弄されていく短編集。彼らなりの哲学や思惑があり、男性からは共感できるようで、女性からみると全員ちゃんとカッコ悪い。男の迷いと弱さと哀愁が存分につまった一冊です。
(コメント・神保町本店4階スタッフF)

No.11「夏期限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
米澤穂信先生の小市民シリーズ2作目。この中の「シャルロットはぼくだけのもの」という作品が、私が「日常の謎」というジャンルを知ってなお、一番衝撃を受けた作品。まさに「日常の謎を解く」にふさわしい作品。だれもが一度は訪れる、あの日常のピンチ。皆さま、どう乗り切る??
(コメント・名古屋本店スタッフH)

No.12「カキフライが無いなら来なかった」せきしろ 又吉直樹
せきしろ氏と又吉直樹氏による自由律俳句とエッセイ、それからほんの少しのわびしさを感じさせるような写真たちで構成された本書。幸福感や悲しさとも違うような、しみじみと沁み入る言葉たちが並んでいます。
(コメント・神保町本店5階スタッフM)

No.13「彼女のこんだて帖」角田光代
それぞれの主人公たちが、ターニングポイントになった日常を彩る料理たち。メニューは、特別なものから、日常のものまで。読めばきっと、あなたも「あの時の料理」を思い出すかも。
(コメント・名古屋本店スタッフH)