掲載日:2022年6月23日
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2/11-5/8まで三省堂書店神保町本店の閉店企画として開催しておりました、中身がわからない本をくじで引いて選んで頂く「本みくじ」フェアの全商品リストをご紹介いたします。
第2弾(4/9~5/8 1Fにて展開)のテーマは、
『お客様&従業員による2021年に読んで面白かった本』
実はこうして見ると、2021年に発刊した本は少ないのです。
いわゆる「良い本」と呼ばれている作品は、ずっと語り継がれているのですね。
また、昔入手して寝かせておいた本を開くタイミングが、たまたまその時だったのかも知れません。
本との思いがけない出会いをお楽しみ下さい。
↓ 画像をクリックすると、現在営業中の三省堂書店神保町本店仮店舗の在庫状況がわかります。
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No.41「年末の一日・浅草公園」芥川龍之介
芥川龍之介による19の短編が収録されている。中でも『浅草公園』はシナリオ形式を採用している実験的な作品だ。淡々と進むストーリーの中に突如現れる不可思議、矛盾、不安。そこには、現実と夢あるいは生と死の境界が静かに、しかし不気味に浮かんでいる。
(コメント・お客様)
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No.42「残るは食欲」阿川佐和子
食いしん坊の私は、表紙に描かれたケーキに惹かれて購入。短くくすっと笑えるエピソードの数々は気分転換に読むにはちょうど良かったです。
(コメント・神保町いちのいち経堂店スタッフG)
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No.43「花の下にて春死なむ」北森鴻
まさか新装版になって出てくれるとは!知らない人も多いと思うので、この隠れた名作を多くの人に読んでもらいたい。短編の魔術師が書いた、美味しくて心温まる、ミステリーの傑作。
(コメント・お客様)
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No.44「ビール職人のレシピと推理」エリー・アレグザンダー 越智睦
ビールを愛する人なら絶対に楽しめる。そして絶対にビールを飲みたくなるので、傍らにビールとつまみを用意することをおすすめします。
(コメント・お客様)
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No.46「暇と退屈の倫理学」國分功一郎
余暇として現れるはずの暇と退屈は誰のものだろう。スマホ、広告、SNS、サブスクコンテンツと、暇と退屈を殺し続ける時代で立ち止まって考えるための本。
(コメント・神保町本店スタッフS)
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No.47「ブルーネス」伊与原新
今まで興味のなかった科学の世界がぐっと身近になった。そして、本当にこの装置が現実になったら…と思わずにはいられなかった。未来の科学者たちにエールを送りたくなるお話。
(コメント・お客様)
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No.48「法医昆虫学捜査官」川瀬七緒
この本を読むまで屍肉を食料とする昆虫に嫌悪感をもっていましたが、あの子たちも自然のサイクルには欠かせない虫たちなのだと気づきました。おかげで寄生虫博物館も興味深く楽しむことができこの世に無駄なものは何一つないのだと再認識しました。
(コメント・お客様)
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No.49「ボーナス・トラック」越谷オサム
一見なんの脈絡もなさそうな本作のタイトルも、読了後に見返してみると「そういうことか!」と感嘆しました。人生ってこのくらいでいいよね、と感じるとともに、普段の日常や家族や友人が愛しくなります。
(コメント・神保町本店接客スタッフM)
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No.50「僕は僕の書いた小説を知らない」喜友名トト
主人公の生き様が格好良くて好きです。また、周りの人たちとの関係性も読んでいて気持ち良い作品です。人は一人では生きられない。当たり前ですけどこういう状況にならないと感じることができないのかもしれません。「諦めるものか。負けるものか。」私はこの執念ともいえる一文がとても心に響いています。記憶に障害を持った男の描く生き様、是非一度読んでみてください。
(コメント・神保町本店スタッフI)
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No.51「本のエンドロール」安藤祐介
本のエンドロール、つまり奥付。「印刷」「製本」その奥にいる、本が書店に並ぶまでの携わる多くの人々の物語。本への愛情あふれた一冊です。
(コメント・本みくじ担当K)
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No.53「南の子供が夜いくところ」恒川光太郎
とある偶然から手に取り、あらすじの魔力に惹かれて購入。というのが、私とこの本の馴れ初めです。初めて手に取った場所も、詳細は伏せますが、書店の本棚ではありませんでした。まさしく奇縁によって出逢い、そしてその縁なくしては出逢えなかった一冊です。おみくじという縁を引き寄せたあなたが、この摩訶不思議な世界観を気に入って下されば幸いです。
(コメント・神保町本店SCスタッフM)