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『本みくじ』第1弾①

2/11-5/8まで三省堂書店神保町本店の閉店企画として開催しておりました、中身がわからない本をくじで引いて選んで頂く「本みくじ」フェアの全商品リストをご紹介いたします。

第1弾(2/11-3/10 1Fにて展開、4/7~5/8 2Fにて展開)のテーマは、

『お客様が選んだ ”忘れられない1冊”』

お客様から、本と共にお寄せいただいたメッセージをカードにして、頁にそっと忍ばせました。

「初めて自分のお小遣いで買った本」
「寝る前に読んでもらっていた本」
「プレゼントされた本」
「大切な人にプレゼントした本」
「読んで、人生が変わった本」

本はいつも私たちの側にいてくれます。

本との思いがけない出会いをお楽しみ下さい。

↓ 画像をクリックすると、現在営業中の三省堂書店神保町本店仮店舗の在庫状況がわかります。

No.1「24人のビリー・ミリガン」ダニエル・キイス

衝撃でした。どの人格がどんな性格でどんな特徴なのかメモしながら読みました。実話というのがまた信じられなかったです。何回読んでも好き。これを読んで心理学を勉強したいと思い心理学部に進みました。
(選書コメント・お客様)

No.2「私の消滅」中村文則

偶然手に取った作品ですが、ここまで私の心を掴んで離さない出会いになるとは思っていませんでした。登場人物達のような人が現実にも居るのだと、沢山の人に読んで感じていただきたいです。
(選書コメント・お客様)

No.3「綺譚集」津原泰水

多彩な文体を駆使した一分の隙もない短編集。大学の先輩に薦められて「これだけでいいや」とさえ思ってしまった。読者を知らぬ間に非現実へ連れ去る「天使解体」から始まり、文体の魔力を知らしめる「玄い森の底から」、「赤假面傅」は詩人・村山槐多の生涯をテーマしており…と、作風を多岐に渡り、アンソロジーのような満足感を得られる。なかでも「ドービニィの庭で」はひとつの世界創造と終わりの蠱惑を描いた傑作。
(選書コメント・従業員S)

No.4「県庁おもてなし課」有川浩

地元愛、家族愛、素でいられる場所の大切さの全てわかる本です。大好きです。
(選書コメント・お客様

No.5「今夜、すべてのバーで」中島らも

読み終わって、泣きました。ずいぶん前のことになりますが、名作だと思います。
(選書コメント・お客様)

No.6「アルジャ-ノンに花束を」ダニエル・キイス 小尾芙佐

前半、中盤、後半の文体だけで、物語の大切な部分がわかる、とても印象的な本でした。何が幸せかは、当人にしかわからない…
(選書コメント・お客様)

No.7「赤毛のアン」ルーシー・モード・モンゴメリ 村岡花子

半世紀前に少女だった人の多くは手にとっているのでは?小学校低学年の頃、父が子供向けの本で買ってきてくれました。とても気に入り何度も読んでいたのでしょう、中学に入ってから今度は母が文庫なら大人になっても読めるからと買ってくれました。ちょっと背伸びした赤毛の女の子はその後私の心の友となり一番の青春時代の愛読書でした。
(選書コメント・お客様)

No.8「すべてがFになる」森博嗣

20年ほど前に読み、出会ったきっかけは忘れてしまいました。年間100冊は本を読みますが未だにこの本を超える衝撃には出会ったことがありません。私をミステリー好きにした本です。
(選書コメント・お客様)

No.9「幸福な王子」オスカ-・ワイルド 西村孝次

子供の頃に読んでから、ずっと忘れられない物語。いつまでも、いつまでも、私の心を掴んで離さない。うまく言葉にできませんが、心揺さぶるなにかがあります。ぜひ、皆さんにも読んでいただきたい作品です。童話集、大人になってから読んでも素晴らしい…!
(選書コメント・本みくじ担当K)

No.10「営繕かるかや怪異譚」小野不由美

大好きな十二国記の小野先生の著作ということで手に取りました。日常にある怪奇現象を解決する短編集。怪奇現象と人間という構図は、陰陽師だったり霊能力者であったりする人が、戦って怪異を退治するストーリーを想像していたのですがこの物語は怪異や人に寄り添い、共存とまではいかないものの、双方が障らない結末があって、ホラー風味ですが心が温かくなる物語で、文字に癒されます。
(選書コメント・お客様)

No.11「虐殺器官」伊藤計劃

言語についての話が面白いし、プラハの風景の描写が綺麗。
(選書コメント①・お客様)

出てくる言葉はすごく納得させられるし理解できるのに、胃の中を優しく指で撫でられたような、なんとも言えない感覚になりました。
(選書コメント②・お客様)

No.12「十二国記」小野不由美

言い表すことができないくらいに素晴らしい作品だと思います。
(選書コメント・お客様)

No.13「塩狩峠」三浦綾子

言わずとしれた三浦綾子代表作。自分の一生をどのように生き、どのように命を使うか。読んだ時からずっと考えています。
(選書コメント・お客様)

No.14「本日は、お日柄もよく」原田マハ

「次何読んだらいい?」
私には1冊読み終わるたびにそう尋ねてくる親友がいます。そんな親友の結婚式にスピーチすることになったきっかけもこの本。そして、そのスピーチを私の人生で最高のものにしてくれたのもこの本でした。
(選書コメント・お客様)

No.15「手紙」東野圭吾

こんな悲しい兄弟愛があるのか、又、主人公廻りへの作者からのメッセージとも取れる、ある種の突き放し、直面する現実に、読んでいて苦しさを感じます。そしてエンディング。ただただ号泣でした。映画にもなりましたが、こちらもただただ号泣でした。
(選書コメント・お客様)

No.16「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜庭一樹

毎日死ぬことを考えていた中学生のことの自分の心に突き刺さり、私は「実弾」を自分の力で手に入れるまでくたばるわけにいかない、と人生を放棄しないことを決めたきっかけの本です。
(選書コメント・お客様)

No.17「キッチン」よしもとばなな

何があっても生きていかないといけないことが、しんどいと思うことがあります。でも、この本を読むともう少し生きてもいいかなと思えます。出てくる人たちみんなが素敵で、世界観が好きです。この本があれば、悲しいことがあっても生きていけるなと読むたびに思います。
(選書コメント①・お客様)

大好きな上司が退職する。いつもそばにいて、苦しい時は励まして、ダメな時は叱ってくれた姉のような存在がいなくなる。日常から大切な人を失う悲しさに途方に暮れていた時、力になってくれた1冊でした。
(選書コメント②・お客様)

No.18「シャーロック・ホームズの冒険」アーサー・コナン・ドイル 延原謙

小学生の頃、初めて購入した文庫本です。装丁の素敵さに一目惚れでした。それまで図書館で触れていた、子供向けのホームズとは違い、大人の世界に触れたような何とも言えない気持ちを覚えています。この一冊から本好きになり、ホームズやイギリスが大好きになり、小説家になりたいという夢も抱きました。私にとっては良い意味で『人生を狂わせてくれた』大切な一冊です。
(選書コメント・お客様)

No.19「青空のむこう」アレックス・シアラー 金原瑞人

小学校5年生の時に偶々立ち寄った書店にて装丁に一目惚れ!子供騙しだと侮ることなかれ!とにかく“切なくも心温まるストーリー”をお求めの方には是非読んで貰いたい泣ける一冊です。
(選書コメント・お客様)

No.20「晴天の迷いクジラ」窪美澄

自分の人生に迷ったり、不安になったりするといつもこの本を読みます。きれい事ばかりではないけれど、素敵なこともある、人生捨てたもんじゃない!と勇気をもらえます。
(選書コメント・お客様)

No.21「スロウハイツの神様」辻村深月

読了後、吹き抜けるような爽やかさに心が満たされました。最近は時節の事を深刻に描くことが多い辻村深月さんの中で、最も明るく爽やかなエンターテインメント作品だと思います。ミステリ要素も散りばめながら、それらが人間ドラマに繋がっていく辻村深月さんの作家性が発揮されているところももっと知られていい作品だと思います。
(選書コメント・お客様)

No.22「京都寺町三条のホ-ムズ」望月麻衣

本屋さんでCMみたいなものが流れていて、気になって手に取ってみた。京都の魅力が沢山詰まっていて、それを知れると共に、恋愛や歴史、推理など色んな要素を楽しめるとても面白い本です。
私が本を好きになるきっかけになった本です。
(選書コメント・お客様)

No.23「さよなら神様」麻耶雄嵩

麻耶雄嵩さんの本を初めて読んだのはデビュー作の『翼ある闇』なのですが、その頃からの鬼才ぷりが遺憾なく発揮されたのがこの作品だと思います。『神様ゲーム』に登場し絶大なインパクトを残した鈴木くんと再会することとなったこの作品をその時点で恐々としながら読み進めていったのですが、鈴木くんよりも最後の台詞があまりにも強烈で、読了後興奮で転がってしまったのを覚えています。間違いなく人生で一番印象に残った作品です。
(選書コメント・お客様)

No.24「ルバイヤート」ウマル・ハイヤ-ム 小川亮作

「あしたのことは誰にだってわからない/あしたのことを考えるのは憂鬱なだけ/気がたしかならこの一瞬(ひととき)を無駄にするな/二度とかえらぬ命、だがもうのこりは少い」。若き頃とある雑誌で引用されていたこの詩の最後の一文、的確に表された真理に衝撃を受けました。そしてそれ以降これ以上の衝撃はどの書物からも受けたことがありません。スーフィー哲学に出会った最初の一冊です。
(選書コメント・お客様)

No.25「敦煌」井上靖

出会ったのは高校のころです。当時、歴史シミュレーションゲームにはまっていました。ジンギスカンのモンゴル帝国がテーマになっているゲームなのですが、これをやりこむうちに歴史的背景が気になりだし、井上靖の『蒼き狼』にであったのです。その流れで、『敦煌』にも出会い、未だに本棚に置いてあります。主人公が魅力的なのです。西夏王、西夏の将軍、盗賊、そして美女に対して、主人公は成り行きで編入された一兵卒。特技は文字の読み書きだけ。そして、彼のある行動が、「世界史」に対して巨大な爪痕を残す。こう書くと、最近の異世界ものライトノベルみたいですね。この人かっこいいなあと思い、未だにかくありたいと願い続けています。
(選書コメント・お客様)

No.26「空飛ぶ馬」北村薫

初恋の相手が大学入学のお祝いにプレゼントしてくれました。この本がきっかけで読書好きになりました。
(選書コメント・お客様)

No.27「だれも知らない小さな国」佐藤暁

物心ついたときには本が大好きな子どもでしたが、このシリーズに出会って初めて読書体験を誰かと共有したいと思いました。当時の箱カバーのついた本をまだ持っています。
(選書コメント・お客様)

No.28「八本脚の蝶」二階堂奥歯

忘れたくない本は沢山あるけれど、忘れられないのは、この本の、このひと。
(選書コメント①・お客様)

作者が亡くなったのと同じ年齢になってから読もうと思い、ずっと読まずに寝かせておいた本です。今年25歳になったので、初めて読みました。作者が見ていた世界の片鱗に触れることができて、苦しいながらもたくさんのものをもらいました。本というものについて、本を書く人、読む人について、考えるきっかけになりました。読み終わった後も、この本の一部が、わたしの一部になっています。ありがとうございました。
(選書コメント②・お客様)

No.29「遠い太鼓」村上春樹

村上春樹ご夫妻の海外での暮らしを自らの海外生活に重ね何度も読み返しています。
(選書コメント・お客様)

No.30「鏡の国のアリス」ルイス・キャロル 矢川澄子

小学生のころ母がデパートのアリス展に行ったときのおみやげ。初めて読んだ大人の本。1つ1つコマを進めていくアリスに「私だったらこうする」と考えながら読んでいました。せめて夢でポーンになりたくて、夜寝る前に読んで寝てみたりしたけどダメでした。小さい頃に読むと奇妙な世界でのアリスの冒険物語。大人が読むと奇妙な表現の中に本当のことが見えてくる物語。何歳になっても楽しめます。怖いけど愛嬌のあるテニエルの挿絵も没入感を上げる一因です。
(選書コメント・お客様)

No.31「りさ子のガチ恋俳優沼」松澤くれは

舞台で見て衝撃を受けました。見てはいけないものを見たような。小説版では紙媒体ならではの表現もあり面白かったです。
(選書コメント・お客様)

No.32「閃光スクランブル」加藤シゲアキ

巧と亜希子の光と影が交わる中で生まれる展開が好きです。旅行先で読んでいたとき、ラストシーンを読み終えて見た黄金色の稲穂がいつもより鮮やかに感じられて、加藤さんの五感刺激力すごい、と感じたことが思い出です。
(選書コメント・お客様)

No.33「そうか、もう君はいないのか」城山三郎

作者の城山三郎さんご本人の亡き妻への愛情や深い想いをストレートに感じた作品です。これを読んで、自分自身が結婚したくなり、また結婚するときには、ここまでの想いを持てるようになりたい、と思いました。ちなみに、当時の彼女に1冊プレゼントしました。いまは仲良く2冊が本棚に並んでいます。
(選書コメント・お客様)

No.34「玄冶店の女」宇江佐真理

新入社員の頃の忘年会で、取引先の方と飲むことになり、二次会で「本が好き」と話したら「読んでみてください」とオススメされた本です。20年も前のことなのでまだ携帯でその場で検索できるわけでもなく、一生懸命タイトルを覚えて、帰り道の書店で購入しました。人に勧められて本を買う、という経験がほとんどなかったので自分の中でも新鮮な体験でした。また、その一冊で宇江佐真理さんにハマり全書籍を購入して読むほど好きになったことも思い出深いです。時代小説の素晴らしさを教えてもらい、以来、他の作者さんの時代小説も読むようになりました。
(選書コメント・お客様)

No.35「草の花」福永武彦

図書館で読んで、手元に欲しくて購入しました。一つ一つの描写から、温度や匂いが伝わってくるようで、とても印象に残っています。(特に冬の病院の描写がお気に入りで、冬の冷たい空気や音、匂いが伝わってくるような気がして、当時どきどきしながら読んだことを覚えています。)愛すること。孤独であること。靭く生きること。今でも何度も読み返しています。
(選書コメント・お客様)

No.36「戦闘妖精・雪風〈改〉」神林長平

高校の図書館で不思議なタイトルに惹かれて読み、数ページ読んだところで棚に戻した。帰り道で購入した。それが今までも続く神林長平ファン道の始まりだった。ソリッドな文体のメロウな雰囲気に惚れました。
(選書コメント・お客様)

No.37「重力ピエロ」伊坂幸太郎

冒頭の一文のセンスに衝撃を受けました。まだたった一文しか読んでいないのに、物語はこれから始まるというのに、最初からこんなに惹き付けられた小説は初めてでした。
(選書コメント・お客様)

No.38「東京バンドワゴン」小路幸也

ドラマきっかけで読み始めたのですが、本当にこの家族たちと暮らしてみたい…!と思う一冊です。私は父とこの本の感想を語り合うようになってから会話が増え、年に一回共通の楽しみができました。
(選書コメント・お客様)

No.39「獣の奏者 外伝」上橋菜穂子

初めて手に取ったのは今から10年前、中学1年生の時。特に印象的だったのが、あとがきの「人生の半ばを過ぎた人へ」というタイトル。40〜50歳くらいになったらまた読み直してみようと思ったのを覚えている。年齢を重ねるごとに新しい発見があるに違いないと、大人になるのが楽しみだと思わせてくれた1冊。
(選書コメント・お客様)

No.40「傘を持たない蟻たちは」加藤シゲアキ

加藤シゲアキが存分に遊び狂っている一冊。日常のふとしたときに思い出す一冊です。これを読んで加藤シゲアキの可能性を感じて欲しい。
(選書コメント・お客様)