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『本みくじ』第2弾②

2/11-5/8まで三省堂書店神保町本店の閉店企画として開催しておりました、中身がわからない本をくじで引いて選んで頂く「本みくじ」フェアの全商品リストをご紹介いたします。

第2弾(4/9~5/8 1Fにて展開)のテーマは、

『お客様&従業員による2021年に読んで面白かった本』

実はこうして見ると、2021年に発刊した本は少ないのです。

いわゆる「良い本」と呼ばれている作品は、ずっと語り継がれているのですね。

また、昔入手して寝かせておいた本を開くタイミングが、たまたまその時だったのかも知れません。

本との思いがけない出会いをお楽しみ下さい。

↓ 画像をクリックすると、現在営業中の三省堂書店神保町本店仮店舗の在庫状況がわかります。

No.16「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている」佐々涼子

あの時のことを忘れたくなくて、3月になると読み返す本です。読了後、本棚に飛びついてページの紙の肌触りや色合いを全部比べてみたくなること必至。私は文庫版と単行本版を並べて開いてにやにやしました。
(コメント・お客様)

No.17「かわいそうだね?」綿矢りさ

個人的に、女性より男性に読んで欲しい作品だと思っています。元カノのことをいつまでも引きずる彼氏にはこの本を叩きつけてやると決めています。それくらい恋愛における苦悩や悲しみをリアルに表現している作品です。
(コメント・神保町本店接客スタッフM)

No.18「教誨師」堀川惠子

わたしたちは死刑のある国に生きている。「死」に関する考えは人それぞれ違います。ニュースで流れる死刑執行の文字。4文字で片づけられてしまう1人の人間の命の終わり。それについて想像したことはありますか。なぜ今まで無関心でいられたんだろうと自分の無知さに恥ずかしくなりました。正解はないけれど、考えさせられる重い1冊です。(コメント・本みくじ担当K)

No.19「今日もごちそうさまでした」角田光代

読むと季節の食べ物が恋しくなります。食べ物にまつわる記憶や原風景がまざまざと蘇るような描写。
※空腹時には読まないでください!
(コメント・神保町本店5階スタッフM)

No.20「草祭」恒川光太郎

高校生の頃から何度も読み返している本です。この世のひとつ奥にある美しい町を舞台とした五つの物語。淡々とした筆致で描かれる神話的世界に引き込まれます。美しく、人の理から外れた場所…もしそこに迷い込んだとして、何を感じるでしょうか。その答えによってこの土地は姿を変える。そんな気がしてなりません。
(コメント・神保町本店文具スタッフM)

No.21「クリスマスのフロスト」R.D.ウィングフィ-ルド 芹沢恵

海外小説は読みにくい、分かりづらいという自分の固定概念をひっくり返した作品。読みやすい、面白い、ワクワクする。この本をきっかけに海外ミステリーにハマりました。
私の海外ミステリー原点の作品です。
(コメント・お客様)

No.22「恋文の技術」森見登美彦

LINEやメールばかりで手紙というものをほとんど書かなくなってしまった現在、ましてや文通なんてやったこともない。でもこの物語を読んでみると、このなんともいえない遅さがたまらない味です。文通で友人などには送れるけど、なかなか書けない、送れないラブレター。読後に手紙が書きたくなる物語です。注)肩ひじ張って真面目に読むのはおすすめしません。
(コメント・神保町本店スタッフN)

No.23「最後の秘境東京藝大」二宮敦人

コミック『ブルーピリオド』を読んで、この本に手を伸ばしました。入試倍率は東京大学の3倍、日本一入試倍率が高い大学の入学者って…只者じゃない彼らの桃源郷ライフがここに。
(コメント・神保町本店スタッフ 匿名希望)

No.24「サクリファイス」近藤史恵

プロスポーツの厳しさ・尊さ・儚さを充分に伝えてくれる自転車ロードレース小説の傑作です。昨年の痛ましい事故。あれほど熱狂されるツールドフランスの秘密が少しわかった気がしました。
(コメント・神保町本店スタッフ 匿名希望)

No.25「山椒魚戦争」カレル・チャペック 栗栖継

「鈍くて愛嬌があるのは」誰だ?
(コメント・神保町本店スタッフS)

No.26「死神の精度」伊坂幸太郎

シニカルでユーモアなキャラクターに痛快なトリックや展開が詰まったシリーズ短編集。純粋なエンターテイメント性と、主人公の独特の客観的視線を通した人物描写には心が唸ります。伏線の回収も見事。心地よい「やられた感」が最高です。
(コメント・神保町本店4階スタッフF)

No.27「白い薔薇の淵まで」中山可穂

山本周五郎賞も受賞している大好きな小説。なのにな長いこと絶版になっていて、、、でも昨年河出文庫で復刊しました!ありがとう河出書房新社さん!
(コメント・神保町本店スタッフ匿名希望)

No.28「詩を読む人のために」三好達治

詩はそもそも一人で楽しむものであって、人からとやかく言われるものでない、と真っ先に断ってあるのが何より優しい。詩人の読み方を辿ることで、詩に対して感じる「なんとなくいいなぁ」の、「なんとなく」に輪郭が生まれました。
(コメント・神保町本店スタッフS)

No.29「新釈走れメロス」森見登美彦

原典を読んだことがあるとより楽しめるだろうし、この本をきっかけに原典を読むのもおすすめ。
(コメント・お客様)

No.30「すきまのおともだちたち」江國香織

仕事と家事、育児に疲れた時に読んで頂きたい1冊。きっとあなたもすきまの世界に行きたくなることでしょう。
(コメント・お客様)