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本日のおすすめ古書
石田波郷ほかの俳句短冊・色紙

掲載日:2018年1月10日

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葛咲くや嬬恋村の字いくつ
作者 石田波郷
価格 \58,000
在庫 1点
書店より あまりにも有名な石田波郷の代表句。昭和17年作。句集『風切』所収。
波郷による自解では「草津にいる義妹を迎えにゆく途中、沓掛、軽井沢に遊び……云々」とある。義妹は、新妻あき子の妹のこと。「嬬恋村」という地名から、なんとなく読者は、あき子を連想してしまう。新婚気分の嬉しさが、そこはかとなく伝わってくる感じがする。
稀少~現在、市中に出ているのはこの一品のみです。

 

暫く聴けり猫が転ばす胡桃の音
作者 石田波郷
価格 \20,000
在庫 1点
書店より めずらしく猫を詠んだ石田波郷の句。昭和27年作。句集『春嵐』所収。
大きな手術を終えた後の病床からの写生か? 他愛のない猫の仕草を見つめるやさしい波郷がそこにいる。動作ではなく音で、猫の動きを見事に表現している。入手困難な逸品です。

 

冷されて牛の貫禄しづかなり
作者 秋元不死男
価格 \58,000
在庫 1点
書店より 秋元不死男の代表句中の代表句。昭和28年作。句集『万座』所収。
結社誌『天狼』に掲載された後、十数年を経て、昭和42年発行の『万座』に所収。
不死男の句の中で一句を挙げよと言われたら、誰でも躊躇なくこの句を挙げるであろう。夏の夕方、水辺で洗われている堂々たる体躯の農耕牛が、静かに身を任せている。「牛の貫禄」の一語が見事という他ない。戦前戦後を通じて、農村で日常的に見られた情景である。
稀少~現在、市中に出ているのはこの一品のみ、今後も出てこないと思われます。

 

ねむりても旅の花火の胸にひらく
作者 大野林火
価格 \58,000
在庫 1点
書店より 広く知られている大野林火の代表句。昭和23年作。句集『冬雁』所収。
夜空に次々と開く花火は、旅人の心から離れない。床についてからも、先ほど眼にした花火が瞼の裏に開き続ける。抒情性あふれる句だが、かといって独りよがりな嫌味がまったくない。誰からも好まれる名句である。下六の字余りがなんともいえぬ感動を与える。
大野林火ファンが第一位に挙げるのも頷ける名句中の名句である。

 

馬酔木咲く金堂の扉にわがふれぬ
作者 水原秋桜子
価格 \48,000
在庫 1点
書店より 奈良が好きだった水原秋桜子の代表句。「馬酔木」はやがて秋桜子が主宰となった結社名となる。昭和六年、『ホトトギス』と袂を分かち、『自然の真と文芸上の真』という論文発表の後、新興俳句運動に加わったのである。
馬酔木の花の咲く金堂の扉の前に、今まさしく私は立っているのである。
これから金堂に入っていくという気持ちの高ぶりが伝わってくる名句である。
稀少~現在、市中に出ているのはこの一品のみです。

 

雑炊や頬かがやきて病家族
作者 石田波郷
価格 \28,000
在庫 1点
書店より 病者の自分も一員であるかけがえのない家族を「病家族」と表す。どんなに貧しくても家族の絆は暖かい。決して贅沢とはいえない雑炊だが、それを囲む家族の頬が輝いている。
どんなに豪華な食事も、家族の愛の味にはかなわない。

 

色鳥やきらきらと降る山の雨
作者 草間時彦
価格 \15,000
在庫 1点
書店より 秋。色とりどりの小鳥たちが舞う里の向こうには、山々が重なっている。小雨が降っているようである。遠目にもきらきらと雨が輝いて見える。
若い頃、結核で学業を断念した時彦の純粋な感性が感じられる句である。
ファンの多い草間時彦の代表句のひとつ。平成15年没。

 

切株の生きて紅さす雪解風
作者 岸田稚魚
価格 \18,000
在庫 1点
書店より 昭和31年作。「雪解と切株だけなら、きわめてありふれた俳句的なものであるが、「生きて紅さす」に稚魚流の意志的具象力がつよく働いている」……石田波郷評

 

母に随く筍流しこそばゆし
作者 岸田稚魚
価格 \18,000
在庫 1点
書店より 昭和44年作。「筍流し」は第三句集(俳人協会賞受賞)の題名である。「筍流し」とは竹の子の生える頃の少し湿りをおびた南風のことである。そんな日に母に誘われて出掛けた。久しぶりに母と出掛ける。こそばゆい。

 

たかんなの四五本目にてまなこ冷ゆ
作者 岸田稚魚
価格 \15,000
在庫 1点
書店より 昭和45年作。岸田稚魚代表作。筍の四五本ほどが、土の中から顔を出している。風にまだ少し冷たさが残る時期。竹の子が出はじめる頃の清澄な空気感を、眼の冷えで表した。

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