掲載日:2021年9月5日
[知の旅へ]
一度辞典の編集者による座談会を行ったことがあります。辞書は色々あってどれを選べばいいかわからないという方が多いのではないでしょうか。その時に例にでた「花」という言葉の意味をご紹介いたします。辞書で定評のある三省堂で出版している「大辞林」で「花」の意味を調べると「一定の時期に枝や茎の先端などに形成され,受精して実を結ぶ機能を有するもの。・・・(長い)・・・」とありますが、同じ三省堂でも「三省堂国語辞典」で「花」の意味を調べると「植物で、いちばん目立ってきれいな部分」とあります。文系の私は「三省堂国語辞典」に少し傾きます。岩波書店の「岩波国語辞典」だと「ある時期に開き、多くは美しい色やよい香を有する、高等植物の繁殖をつかさどる器官」とバランスが良くなります。
日本語の言葉の沼にはまると抜け出せなくなるかもしれないので気をつけた方がいいかもしれません。
営業推進部R.S.
スタッフの読後コメント
学生の頃、こんなふうに辞書の面白さを教えてくれる先生がいてくれたなら…面白くて役に立つ1冊です。解説は「舟を編む」の三浦しをんさん。
神保町本店N.K.
↓ロゴをクリックすると「知の旅へ」レーベル一覧をご覧いただけます。
教養をつけたい。知識を深めたい。勉強をしたい。今の自分を一歩進めて少しだけ新しい自分になりたい時にオススメの本を集めたのが「知の旅へ」レーベルです。
**********
神保町本店と有楽町店にコーナーがございます。
※店頭の銘柄がこちらに掲載されていない場合もございます。またこちらに掲載されている銘柄が店頭に無い場合もございます。あらかじめご了承くださいませ。