掲載日:2021年9月15日
[グッとBook!]
村上龍さんといえばデビュー作の「限りなく透明に近いブルー」が大変話題になり芥川賞を受賞したイメージがありますが、かくいう私は小学生でしたので池田満寿夫さんの「エーゲ海に捧ぐ」とあまり区別できていなかったと思います。高校生になった頃に本作「コインロッカー・ベイビーズ」が発売になり、過去にさかのぼって「限りなく~」と「海の向こうで戦争が始まる」を読んだ記憶があります。しかし高校生の私に本作の衝撃は重く「文学ってこんなにバイオレンスなんだ」と勝手に思ってしまいました。
今思うと村上龍さんって当時の文壇のニュージェネレーション的な存在でアメリカの匂いのする作家だったのかもしれませんね。
営業推進部R.S.
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スタッフの読後コメント
今まで読んだ小説の中で唯一、傷つき、血を流す痛みをリアルに感じた作品。今どきのチャラチャラなディストピア小説達が尻尾を巻いて逃げ出すような1980年の大傑作。
そごう千葉店S.C.
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