掲載日:2021年10月23日
[グッとBook!]
この本を読むには残酷で胸の悪くなるような出来事を読んでも大丈夫なのかどうか少し覚悟が必要です。都会からおばあちゃんの家に疎開することになった双子の兄弟「ぼくら」が送る過酷な日々が淡々とした感情を排除した文章で綴られていきます。著者のアゴタ・クリストフは1956年のハンガリー動乱からスイスに逃れており、亡命の厳しい体験が色濃く反映した三部作の1作目です。
営業推進部R.S.
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スタッフの読後コメント
極限状態を生き抜くため、感情を殺して独自の宗教で生きようとした双子の手記。簡素で読みやすい文章がとめどなく心をえぐりに来る。狂気にあらがう無垢もまた狂気。そこにいつの間にか引きずり込まれます。
神保町本店S.S.
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