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「八日目の蝉」 角田光代著

掲載日:2021年11月14日

[ワンダ?ワンダ!]

角田光代さんの小説はどれも面白くて読みやすくてどんどんページが進んでいきます。本当に典型的な「これぞ小説」なのが角田さんの作品です。第132回直木賞を「対岸の彼女」で受賞しており映画化やドラマ化された作品も多いです。女性作家ですが男性ファンが多いのも角田さんの特徴だと思います。源氏物語を現代語訳するのが大変でしばらく作品がが刊行されなかった期間はファンの方はやきもきしたのではないでしょうか。
本書では恋人の子供を誘拐してしまった女が、誘拐犯でありながら子供を実の子のように愛情をかけて育てます。母性愛、不倫、親子の絆など様々なテーマが盛り込まれて物語は進んでいきます。読み応え十分な心が揺さぶられる1冊で、舞台になった小豆島に行ってみたくなります。

営業推進部R.S.

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スタッフの読後コメント
誘拐から始まった偽りの母子の逃亡生活。楽しい読書しか知らなかった私を、一皮むけさせてくれた本。胸が苦しくてたまらないのに、読むことを止められない。読後はしばらく放心状態。人に初めて心から薦めた本です。

名古屋本店K.I.

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